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*雀

庭先で戯れている一羽の雀には
私のことばは届かない
彼(多分)には単に音波でしかない私のことば
それでも私は彼に唄う、彼の唄を唄う
彼の耳には唄は届かない
それでも彼は生きて いる
 彼は脅えている
私の善意の眼差しに 差し伸べる手指に
 そして私の唄に
彼にとって私は詩人ではない
単なる生物 個ではなく種としての人間
彼の前で私は個性を奪われる
世界はそこにある限りの世界でしかなく
そして私は私でなくなる 彼ゆえに
それでも私は彼に唄う、彼の唄を唄う
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