*教室でぼくは君を抱きしめたかった
教室でぼくは君を抱きしめたかった
少しひび割れた壁にもたれて
机の上に座って外を眺めてた君を
校庭で球を打つ音が響いてた
ぼくの耳を快音がつらぬき
そして君の見つめる先のその人が
ぼくの目のなかを泳いでた
あと三歩で君に手が届くのに
ぼくの胸は複雑に高鳴った
時間よ止まれ、陽よ沈むな
もう少しだけ、このままで
教室でぼくは君と二人きりだった
夕空と夜空の交差する時間に
君の存在がまぶしかった
教室の窓辺で
君を見つめていながらも
君を見つめられないぼくがいた
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