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*愛・V

どんなに願ったとしても
私は樹になれない
ただ人であることを強要され続けるのだ
私はけして自由を持ち得ないことを知り うなだれる
それでも私は限りなく樹に近付こうとする
そして樹の全てを呼吸する 全身で
ふと思う 樹にも愛はあるのだと
 
愛もどこかで無から生まれたのだ
私は無に接近しようとする
そしてやはり私は無くなることが出来ないことを知る
生きたまま 死ぬことは出来ないから
やがて私は無のなかを探そうとする
何もないことはありえぬだろうと
無に嫉妬して
 
そして私は初めからやり直す
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