*草
今はまだ
雪原の底にあって
やがて春が来て
息を吹き返して
新しい命が野に溢れて
柔らかい風に愛撫されて
太陽に愛されて
大地を覆い尽くして
動物たちが歩いて
踏まれても靡いて
踏まれても靡いて
そんなにも強くて
なのに嫌われ者で
見向きもされずにいて
それでも靡いて
そこにいるだけで
気取ることなくそこにいて
ただ生きているだけで
ただ生えているだけで
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