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*F \桟橋から見える魚の群れが海の豊かさを教えてくれる 人間を必要としない 本来の自然の姿が ここには残っている 海からの恩恵が 私たちを育てているのだ それは何も、腹を満たすだけではない 母なる海と 人は言うが それはひとつの側面に過ぎない 父の強さと我儘な恋人と そしてまた愛しい子供のような それほど多くの顔を持っているのだ
海の上から魚を覗き込むと
魚たちは逃げていくが 海の中から魚を見ていると 魚たちは一緒に泳いでくれる 目線を同じにすること それは私たちの社会でも大切なことだ だが 私は魚にはなれない 魚になるひとときの夢を 見ることができるだけだ 私は私をやめることができない それは不遜な願いなのだ そして、だからこそ私たちは 海を愛せるのだろう それは恋慕ではなく 大きな、ひとつの世界としての 母への愛に他ならない 海面を飛んでいく魚たちは もしかしたら、 鳥になる一瞬の夢を 見ているのかもしれない - 10 -
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