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*トレス海峡 連詩再び訪れた この場所に私が刻んだ足跡と そこから続く小さな歴史が 落ち葉のように堆積し 緩やかな時の流れを感じた * 海流に浮かぶ島々 人口三千の小さなこの島にも 私の記憶は眠っていた * まどろみのなかにある木々たちが あらゆるものを育んでいる 葉は腐葉土となり川に融け やがて海へと帰っていく 壮大な回帰がそこにはある * 繰り返される日々は 単調のようで無駄がない ここでは豪華に時間を捨てている * 過去の栄華を偲ばせる 先人たちの碑がここにある 誰に知られるわけでもなく ただひっそりと静かに 森に横たわる * 水平線に沈む陽の 紅く輝く炎が 大洋を燃え上がらせる * 薪のはぜる音と火の粉が 星空に舞い上がっていく 潮騒と宴の共演が 心身を共に満たしていき 心地良く酔わせてくれる * 涼しげな木陰に 滑り込む潮風 覗き込む太陽 *
目に映るものたちが
いつでもはしゃいでいる 砂や小石にも命が輝いている ここには未だに 神が存在しているのだ * 在るものたちに 在らぬものが連なり 連想ゲームのように世界は広がっていく * 全てが自然のなかで行われている この地では何もかもが ひとつの目的となって動いている 生きることは遊ぶことだと そう思わせる力がある - 12 -
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