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*夏景色

晴れ渡った茜空に入道雲が
夕方のいつもの渋滞した橋の向こうに
まるでそこが自身の定位置であるかのように
まったりと横たわっている
 
ふと それが夏限定のものであることを思いだして
それでは春や秋や冬の景色はどうだったのかと
ほんの少し自分の記憶に意地悪になってみたくて
そんなことをぼんやりと考えてしまう
 
歩道を通り過ぎていく自転車の群れが見える
私はそれを気まぐれに通り過ぎた子供達のせいに
夏休みという軽いジェラシーのせいにしたくて
ついつい疎ましい視線を送ってしまう
 
最初に感じた入道雲なんかもうどうでもよくて
全てを夏の その享楽のせいにしてしまう
そういう自分の責任転嫁がさらに不愉快にさせて
後悔と共に反省もする そんなある日の夕方


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