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*通学路

かつてそこには道があった
私が歩き 子供たちが歩き
そしてささやかな日々を共有した
車も通らない小さな道があった
 
立派ではないが四季のある道だった
春には道端に名も知らぬ小さな花が咲き乱れ
初夏になると掌ほどの水路に水があふれた
秋には藁束が転がり すすきが舞っていた
私たちは通りがけに草花を摘み 虫を追った
 
見晴らしの良いたんぼ道で
田畑の実りをその成長と共に眺めていた
そして今 私の通学路は埋め立てられ
土砂とコンクリートの不毛な土地になった


来年には幹線道路が開通するらしい
 
私は子供たちに見せてあげたかった
掌ほどの四季と草の香り 土の匂いを
だがそれはもうかなわぬ夢となり
砂絵のように 儚く消えた
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