*石垣・八
潮風が騒いでいる
だが私のこころは閉ざされていた
私は世界の声を聞こえない振りして
耳を塞いでしまった
心地よさとためらいが
幸福感と脱力感が
互いに違う二つのものを
私は持っている
そして私は
自分のこころを名付けることも
出来ないでいた
この生活に未来はない
私は日々を磨り潰して口に入れる
今、この世界の中にあるだけでよかった
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