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*石垣・九さざ波と群れる雲を眺めながらもう二日も釣り糸を垂れている 生活の中に海があるのはいいことだ 羨ましいと思いながらも それが特別であることの 幸福が薄れてしまう危惧もある 持たざるが故の認知 それもひとつの幸福だろう けれどもそこにあって 日々に彩りを与えてくれるのならば それを特別だと意識すること自体 余計なことなのかも知れない もうすぐ潮が変わる 満ちて足元まで寄せていた波は 次第に遠ざかって砂浜になる 人々が海藻や貝を集めに来るだろう そのときの笑顔こそが特別なのではないか 海があること自体が特別なのではなく - 8 -
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